【だんじり】 【岸和田】 だんじりを曳く人たちの役割

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僕、岸和田市に長らく住んでました。

 

岸和田で有名なのが地車祭。

 

まあ当然というか、僕も地車を曳いてました。

 

その時の体験やら、見地やらで何か提供できるものがあるんじゃないかと思って、記事を書いていこうかと。

 

今回は地車の曳き手について解説しようかな。

 

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地車の曳き手

 

地車の曳き手は、年齢によって色んな呼ばれ方されます。

 

以下に曳き手の年齢区分と呼び方を記載しました。

 

年齢はあくまでも目安なので、ご留意下さい。

 

・小学生未満=「御祭礼」とよばれたり、特に呼び方がなかったりする。

親に手を引かれて参加する場合が多い。

 

・子供会=主に小学生。若中とよぶ町も。

 

・少年団=主に中学生

 

・青年団=高校生~20代後半

 

・拾五人組(じゅうごにんぐみ)=20代後半~30代後半。

町によっては「三拾人組」とかもある。

「○○人組」の○○が何人なのかは町によってまちまち

 

・若頭(わかがしら)=45才ぐらいまで

 

・世話人(せわにん)=55才ぐらいまで

 

 

曳き手の役割

 

岸和田市のHPを見ると、誰がどういう役割分担なのか、ざっくりしたのは書いていますね。

 

ざっくり理解でいいんなら岸和田市のHPで十分なのですが、

だったら僕が記事を書く価値がないので、もう少し補足させて下さい。

 

 

 

これで「まとい」とよびます。

 

時代劇とかでは、火消の象徴ですよね。

 

各町、各地車毎に纒のデザインが違います。

 

「今からうちの町が通りますよ~」って、合図の役割を果たしています。

 

纒を持つ役の人は、けっこう、町や場面によってまちまちな様です。

 

若頭が持つのが多い印象ですが、

世話人や青年団が持つ場合もある様です。

 

実は、纒よりも前方を、旗を持って走る一団がいます。

 

岸和田市のHPでは纒が先頭かの様な記載ですが、

纒よりも前を走る人達がいます。

 

持ってる旗は片手で持てる位の物。

 

この旗のデザインも各町で様々です。

 

彼らは、後ろの人達に進行方向を教えてあげる仕事をしています。

 

交差点で右に曲るのか、左に曲るのか、直進するのか、旗で後ろに合図します。

 

この役目、世話人が務めるのが多いみたいですね。

 

旗を持ってる世話人や、纒の近辺は、幼児~小学校の子達も多いです。

 

綱を持って走るより安全で楽ですからね。

 

 

綱先(つなさき)

 

地車は、くくりつけられた綱(つな)を引っぱる事によって動きます。

 

地車本体から遠い順に、「綱先(つなさき)」「綱中(つななか)」「綱元(つなもと)」とよばれます。

 

綱先(つなさき)ってのは、書いて字の如く、綱の先端、又はそこを担当する曳き手の事です。

 

この人達が頑張らないと、綱全体がたるんでしまい、曳けてる感じがしません。

 

綱がたるみ始めると「おい、綱先!! しっかり曳いたれ!!」って、後ろから大声がとびます。

 

綱の先端って、案外見逃されがちですが、甘く見てはいけない場所です。

 

町によって

・青年団が曳く町

・少年団が曳く町

がありますが、綱先は青年団、又は少年団の担当です。

 

青年団が担当する場合、「新団」とよばれる、入団1年目が曳く事が多い様です。

 

青年団が曳くにしろ、少年団が曳くにしろ、‘若手の登竜門’ て印象ですね。

 

 

綱中(つななか)

 

綱中は、基本、小学生の域ですね。

 

少年団もいる場合も多いですが。

 

綱中は、綱の中では比較的安全で、責任もないに等しかったりします。

 

綱中は、年少者の ‘実地研修’ の場でもあります。

 

地車のいろはを綱中で体験して、そっから綱先やら青年団やらについていくんですね。

 

 

綱元(つなもと)

 

綱元は青年団の専属です。

 

物理的に地車を動かすだけなら、ぶっちゃけ綱中の子供達がいなくても、青年団さえいれば直進はできます。

 

よくいわれる事ですが、

地車の ‘エンジン’ の役割を果たす人達ですね。

 

広い意味では、青年団が曳いてる辺りを綱元といいますが、

狭くは、地車に最も近い位置を曳いてる数人を指す事もあります。

 

町によっては、狭義の ‘綱元’ の着てる服のデザインが異なってたりします。

 

狭い意味での ‘綱元’ は青年団の中でもけっこう地位が高く、重要な役職です。

 

綱を曳く青年団の、もう1つ大切な仕事に、「綱をインに入れる」というのがあります。

 

「何じゃそれ!?」っていうと

 

やり回しの際、綱をカーブの内側に引っ張る動作です。

 

地車の方向転換は、基本的には後梃子の仕事ですが、

前方の青年団も一役買ってるんですね。

 

 

綱の横

 

綱を持って曳く人がいる一方、

その人達の横で、しかし綱は持たずにただただ並走してるだけかの如き人達がいます。

 

彼ら彼女らは何者かというと、大体は以下4者ですね。

・母親

・若頭

・青年団

・世話人

 

「母親」ってのは、子供に綱を持たせて、自分はその横につく形。

 

子供に片方の手で綱を持たせ、もう片方の手を繋いで一緒に走る人もいます。

 

よくある光景ですね。

 

こういう人達って、ずっと曳いてる事は稀で、

子供の体力を伺いながら、大体は2,3時間でいなくなってたりします。

 

流石に就学前の子供を1日中曳かせるのはしんどいですよね。

 

「若頭」っていう人達は、さっき書いたみたいに纒を持ったり、後で書く様に前梃子の担当になったりしますが、

主たる役割が何なのかは、実は僕、よく分ってないんです…

 

調べると、「地車の前後につき、事故防止等に努める」んだとか…

 

へぇ!

 

僕が地車を曳いてた頃は、「ただただ綱横を走ってるおっちゃん」位の印象しかなかったですけどね。

 

まあ、確かに、身を乗りだしてくる見物人は大勢いますし、そういうのって危ないですから、「下って!! 下がってー!!!」って、よく叫んでましたが。

 

世話人も基本的には若頭と役割は近しいと思いますが、

世話人は手持ちの旗を持って、休憩とかやり回し可能の合図とか送ったりします。

 

前に別の地車がつかえてるかどうかを知らせたりとか。

 

青年団は、「さっき ‘曳き手の主役’ みたいに書いたじゃないか」と思うかもしれません。

 

確かにそうなんですが、

役職がついてくると、綱を持たなくなるんですね。

 

幹事とか

会計とか

副団長とか(単に「副団」とも)

団長とか

 

まとめて「追い役」といわれます。

 

綱を持ってる団員は「そーりゃ! そーりゃ!」と掛声をかけますが、

綱を持たない団員は笛を吹くのが多いですね。

 

役割としては、

・インに入れる時の合図

・激を入れる

とかですかね。

 

団長は更に、

・やり回しの合図

・鳴物(囃子)のテンポ変えの合図

をだす仕事もあります。

 

基本的に、合図は笛と団扇で行われます。

 

笛は、音楽を奏でる笛ではなく、体育なんかで使うホイッスルですね。

 

団長の ‘ゴーサイン’ で、青年団よりも格上・年上の人達も一斉に動きます。

 

団長は別格ですね!

 

 

前梃子(まえてこ、まえでこ)

 

前梃子とは、地車本体の先頭部から突きでてる、長い棒状の物、及びそれを操る人を指します。

写真

 

岸和田型の下地車の大きな特徴の1つが、この前梃子です。

 

上地車には見かけないんですよね…

 

地車のコマにかませる物です。

 

「コマ」とは、車輪の事ですね。

 

元々は、これはブレーキです。

 

今の地車は、ブレーキはまた別でついてるので、

今の役割は、やり回しの際の微妙な軌道修正です。

 

方向転換で主要な役目を果たすのは後梃子ですが、

前梃子は前梃子で、それこそ梃子の原理を使いながら、後梃子や青年団ではできない微妙な調整を担っています。

 

やり回しは失敗するのも多く、前梃子はかなり危険な立ち位置です。

 

選任も厳しいみたいですし、

保険も高いらしいです。

(「あ、保険に入るんや~」って思いました(笑))

 

若頭から選ばれるみたいですね。

(知らんかった…)

 

前梃子は左右についてるので、2人1組です。

 

交代要員もいるので、通常は5,6組が選ばれてる様です。

 

この1組は、同級生、もしくはそれに準ずる位に気がねなくものを言いあえる間柄の人達が選ばれます。

 

前梃子の1組は、特にやり回し時、一瞬の判断で・阿吽の呼吸で梃子を操らなければなりません。

 

先輩・後輩みたいに、上下関係があったりすると、立場上の遠慮から判断に遅れが生じてしまいかねません。

 

それはやり回しの失敗、ひいては事故に繋がります。

 

余計な気遣いやら遠慮やらがあってはいけないんですね。

 

地車は上下関係が厳しいのが多いですが、前梃子の1組に関してはかなり例外みたいです。

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