防衛大学校受験

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防衛大学校受験

 

過去頁から「書くよ」「書くよ」と仄めかしはしていた

防衛大学校

 

いよいよ書いていきたいです。

 

この頁では、受験を書きます。

 

 

採用試験

 

自衛官でも防大 ‘入試’ という自衛官もいるので、いいっちゃいいんですが、

正しくは ‘入学試験’ ではなく ‘採用試験’ です。

 

募集要綱にも「学生採用試験」と、はっきり書いていました。

 

そして受験料も無料です。

 

自腹といえば、試験会場への交通費とか、

人にもよりますが、当日の昼食代とか。

 

採用試験なのは、入校すれば学生であり乍ら、防衛省の職員になるからです。

 

身分も特別国家公務員になります。

 

給料もでます。

 

公には案内ないのですが、

恐らく発想としては「勉強しなさい」「部活動しなさい」「寮生活しなさい」が、職務命令であるのかと。

 

防衛省の職員として、勉強という ‘仕事’ をしてるんだから、採用試験。

 

そして、特別国家公務員、即ち公務員になるので、

この試験は厳密にいえば公務員試験なんでしょうね。

 

だから受験料も無料です。

 

公務員試験の受験料が無料なのは、防衛大学校のみならず、

国家公務員の総合職や一般職や専門職、地方公務員もそうです。

 

「貧富の差で公職に就ける就けないがあってはならない」

という建前です。

 

 

地方協力本部

 

「地本」とも略されます。

 

職務の全ては知りませんが、

主にリクルーターみたいな、をやってます。

 

防衛大学校の学生募集でいうと、

進学校を回って防衛大学校の案内を置いて回ったり。

 

私の地元の地方協力本部は、学習塾へも回っていました。

 

通ってた学習塾に「防衛大学校を受けたい」と相談すると、

地本の職員を紹介されました。

 

地方協力本部の、最寄の地域事務所にも行きましたが、

とても緊張しましたね。

 

初めこそ緊張しましたが、対応してくれた人はそんな厳格な人ではなかったので、

受験を通してやりとり続けていく内、緊張もそんなにせずに接せるくなっていきました。

 

防衛大学校に限りませんが、

自衛隊に入隊したいなら、地方協力本部に行くのをお勧めします!

 

どういう職種採用があるか?

試験合格へすべきは?

といったのを丁寧に教えてくれます。

 

人によって厳しい人もいるかもしれませんが、

入隊してもない人に厳しくしてもしょうがないですし、

少なくとも私は、厳格だという噂は聞かないです。

 

寧ろ親切丁寧との噂を聞きます!

 

地方協力本部には、毎年の入隊目標人数があるらしく、

只でさえ人手不足で、こちらから「入隊したいです!」っていったら、地方協力本部としても「待ってました!」なんでしょう。

(妄想ですが)

 

私にはとても優しく接してくれました!

 

朝雲新聞という、自衛隊向けの新聞があるのですが、

定期的に記事をくれたり、

 

防衛ハンドブックという、自衛隊や世界の軍隊の色んな情報が載った分厚い本をくれたりしました。

 

入隊してからは知りませんが、

入隊する迄は、こうして色々と助けてくれるので、

有難かったし頼もしかったです。

 

 

試験種

 

防衛大学校の採用試験は、私の代では

推薦、一般

の2つがありました。

 

今は総合選抜なるものが加わり3つらしいですが、

私はそんな最新のは知らないので、あしからず。

 

 

推薦

 

今、調べたら評定は4ぐらいないと厳しいそうです。

 

私の代は3台でもいけたと記憶してるんですが、

いかんせん十年以上前ですので、記憶が曖昧で…

 

3台といっても、最低限であって、実際には4ぐらいないと合格は危うかったのかもしれませんが…

(記憶がない…)

 

はっきり覚えてるのは、私の評定が、

推薦の目安に届いてなかった…

 

即、諦めましたね(笑)

 

 

一般

 

 

学部

 

防衛大学校は、人文社会科学部と、理工学部があります。

 

人文社会科学部には、

人間文化、公共政策、国際関係の3学科があり、

理工学部は…、色んな学科があります(笑)

 

私は人文社会科学部を受験し、

理工学部は知らないので、適当ですみません…

 

理工学部は知りませんが、

人文社会科学部は、学部での受験です。

 

他の大学だと、○○学部でも、△△学科と××学科があって、

学科毎に受けれて、日程があえば△△と××どっちも受けれる! とかもありますが、

 

防衛大学校では学科での受験はないので、

人間文化学科を受験して、公共政策学科を受験して、はできません。

 

どの学科を志望するにせよ、受験は人文社会科学部です。

 

 

1次

 

1次は学科です。

 

 

防大模試

 

防衛大学校の学科試験は

一般大学より日程が早い

受験料が無料

偏差値が高い

とあって、第1志望じゃない人も沢山、受験します。

 

噂によれば、私立高校だと、3年生全員に受験させる高校もあるとかないとか…

 

1次試験の時期が、模試の時期と重なるのもあって、

「防大模試」なんていわれたりもします。

 

 

科目

 

科目ですが、私の代は英語と国語が必答、数学か社会かを選択。

計3科目を回答。

 

社会といっても、高校の社会って、日本史とか世界史とかに分れてて、各が1つの科目じゃないですか。

 

私の代は

地理、日本史、世界史、政治経済(政経)、倫理、現代社会

がありましたし、

 

私の代は大学入試の共通試験はセンター試験だったのですが、

センター試験で解ける社会の科目も上記とそう大きく外れてはないんじゃないでしょうか!?

 

ですが防衛大学校で解ける社会の科目はセンター試験より少なく、

倫理や政経は選択できなかったです。

 

日本史と世界史はあった筈ですが、

地理があったかも定かでなく…

 

で、私は日本史を選び、

英語、国語、日本史で受験しました。

 

国公立大学を超える ‘純国立’ ですが、

私立大学みたいな科目の回答ですね。

 

私の代は

英語と国語はマークセンスと記述の両方あり、

日本史は記述だけ

でした。

 

英語と国語は2回、解きました。

 

記述といっても、記号で回答するのも多かったんですがね。

 

今は記述がなくなって、マークセンスに統一されてるみたいですね。

 

単純に比較もできませんが、

私の代と比べると楽になったんじゃないですかね!?

 

それだけマークセンスの難易度が爆上りしてるかもしれませんが…

 

 

日本史

 

英語と国語は難しい以外に特徴がなかったのですが、

 

私の代の日本史、資料問題がやたら出ました。

 

「次の資料を読んで、問に答えよ」という。

 

資料も古文調というか、漢文調というか、

読み辛かったんですね~

 

私は歴史が好きですが、

好きだけに余計あのうざさが鮮明です。

 

 

勉強法

 

言われてたのは、「過去問をやれ」と。

 

恐らく学習塾からも、地方協力本部からも言われてたと存じます。

 

なので過去問をやったんですが、

初めはからっきしでね~

 

廿数題出題されて、正解が4,5題!

 

正答率3割もなかったです(泣)

 

本試験まで数ヶ月もなかったんじゃないですかね…

 

直前期でこの正答率とか絶対、受からんだろ!?って絶望してましたね…

 

過去問は、ホチキスどめした過去問を学習塾がくれました。

 

学習塾が用意してくれたのか、

地方協力本部が用意してくれたのか、

不明です。

 

こっちが複製なりしてませんので、無料で過去問を入手しました。

 

無料でよかったのかもしれませんが、

私としては赤本を買いたかったです…

 

赤本とは、大学受験の過去問集で、大学毎に、その大学の過年度の本試験が収録されています。

 

防衛大学校や海上保安大学校みたいな、大学に準じた大学校の過去問もあります。

 

過去問を買いたかったのは、

記念に欲しかったってだけなんですがね(苦笑)

 

 

本試験

 

1次の本試験は秋です。

 

具体的な日は年によって変りますが、

秋が深まらず、まだ温かさの残る日であるのが多いです。

 

会場は、私はある専門学校でしたが、

そこでは大手予備校の医学部模試もありまして、

そこで中学校の友と再会しました。

 

私が文系なのは友も知ってますから、

「君ここで何してる!? もしかして…」ってなりますよね。

 

そんなこんなありつつ、いざ受験!

 

するとどうでしょう!?

 

勉強ではあんなに正答率が低かったのに、

本試験ではびっくりするぐらい解けました!

 

まだここでは、解けた ‘積りになってるだけ’ っていうのもありましたから、油断はできませんでしたが、

過去問ではなかった「解る!」っていう感覚に、初めてなれました!

 

この瞬間、運命を感じましたね!

 

1ヶ月ぐらいして合格発表ですが、

自信の通り、受かってました!

 

過去問の出来の悪さを鑑みたら、

「神が宿ったか!?」と思いましたね!

 

防衛大学校の偏差値は、そんじょそこらの大学と比べてもかなり高いですが、

そんなに偏差値が高くなくても受かったりします。

 

恐らく2次にも言えるでしょうが、

定員よりもかなり多く合格させます。

 

模試感覚で受ける受験生や、

第1志望が別の大学の受験生もいるので、

蹴る受験生が結構いるんです。

 

多目に合格させないと、定員を満たせません。

 

合格の幅が広くなるので、目安の偏差値より低くても受かる可能性があります。

 

勉強では成績が足りなかったとしても、諦めず受験して下さい!

引掛る可能性はありますので!

 

私も引掛りで受かったかもしれませんし!

 

 

2次

 

一般だと、2次は晩秋にあります。

 

私は12月の下旬でした。

 

会場は陸上自衛隊の駐屯地。

 

1次の服装は自由でしたが、

2次は制服。

浪人はスーツです。

 

科目は

小論文、面接、身体測定

 

小論文は、私の代のお題は、核兵器のない世界がどうのこうの…だったかと。

 

書いた内容は粗、忘れましたが、

「自衛隊に入って、核兵器を減らすのに尽力したい!」とか、

やる気ありますアピール、よいしょアピールをしれっと書いた記憶あります(笑)

 

今は、一般の2次試験には小論文はないっぽいですね。

 

面接ですが、世間がXマスの中、私は自衛隊の駐屯地で面接。

 

面接官は自衛隊の人ですから、

恐いオジサンって偏見ありまして…

 

「皆が美女やイケメンとデートするのに、私は恐いおじさんとデート!」なんて、よく言ったものです(苦笑)

 

私の面接官は優しかったので、

今からだと本当に失恋な言い回りだったなあと反省します(苦笑)

 

とはいえ面接は緊張しました。

 

面接官は自衛隊の人ですからね!

 

質問とかも覚えてないんですよね…

 

でも極めて鮮明な記憶がありまして、

退室の折、面接官に「有難うございました」とは言わず、

「防衛大学校学生としての私を宜しくお願いします!」と言って退室しました。

 

この台詞は地方協力本部からの助言で、

「有難うございました!よりもアピールになるから」と、

最後に ‘入校したい’ アピールすべし! と。

 

地方協力本部って、とてもきめ細かく支援してくれるので、

受験者にとっては本当に有難いですね!

 

本気で入隊したいなら、地方協力本部に行くべし!

っていうのはそういう理由です。

 

そこまで教えてくれるかは人にもよるでしょうが、

一般的な面接対策ならやってくれると思うんですけどね…

 

面接での評価点は不明ですが、

高校で凄い活動しておかなきゃいけない!とかは、私の代はなかったんじゃないかと。

 

私の高校生活は、部活動はしてないし、高校と家を往復するだけでしたから、

何を売込めばいいか分らなかったんです。

 

喋った中身は覚えていませんが、

自慢できる活動や実績がない私でも合格できたんだから、

少なくとも私の代は、華々しい学チカが如きはいらんかったんでしょう。

 

どっちかというと、

身だしなみとか、礼儀や受答えとか、やる気とか、

そっちを評価してくれたんじゃないでしょうか。

 

推薦よりかは人物が問われなかったのもあるかもしれません。

 

身体測定は、殆ど健康診断です。

 

「自衛隊の身体測定だから、さぞかし体力を問われるんだろう」

と思うかもしれませんが、

私の代は少なくとも、肺活量だの色覚だのの測定で、

運動させられた、とかはないです。

 

恐らくですが、体力どうこうは、

「入校してからたっぷり鍛えてあ、げ、る♥️」

じゃないでしょうか(笑)

 

病気や障害があると失点じゃないでしょうか!?

 

色覚検査は印象でした。

 

「模様の中に数字が読めたらその数を言って下さい」

との指示があったかと…

 

初めての数枚は数字が読めましたが、

どう見ても数字じゃない模様が幾つかあり、

「不明です」と答えざるをえませんでした。

 

「あれ、どう見ても数字なかったよな~」と思ってましたが、

結果、不明が正しかったんでしょう!

 

2次は、私には1次より圧倒的に楽でした。

 

学力試験だと、試験勉強が大変な労力ですが、

2次は「行けばどうにかなるだろう」ってのばかり。

 

せいぜい面接対策で地方協力本部に行ったぐらい。

 

結果は合格。

 

今はどうか知りませんが、

私の代は2次の合格発表が2月だったんです。

 

1次は1ヶ月ぐらいで発表してるのに、

1次の不合格やら、辞退やらで受験生が減ってる筈の2次に2ヶ月も掛るかな!?と…

 

親族に左翼がいないか、とか、身辺調査やってる

との噂がありましたが、

真偽は不明です。

 

 

終りに

 

取急ぎ、私が経験した防衛大学校の受験を書きました。

 

取急ぎと書きつつ、

受験概要から私の体験や感想まで書いたので、

結構な量になりました。

 

十年以上も昔なので、参考にもならんかとは存じますが、

せめてもの助けになれば幸です。

 

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