正社員を辞める
飲食がまず離職率が高いですが、
殊、牛丼屋は、正社員の離職率が高かったです。
牛丼屋は、
長時間労働、
という、働くには過酷な店ですから、
辞めるのもしょうがない。
というのもあるでしょう。
ですが、私が見聞きしたのでは、過酷労働に耐れず辞めた正社員はいませんでした。
(尤も、正社員に遭遇するのが稀でしたが…)
ですが正社員を辞めるのは見ました。
正社員を辞めたって、変らず働いてたんですよ。
店を移るでもなく、
牛丼屋を辞めるでもなく。
正社員を辞めたのにその店その牛丼屋で働くというのは、
要はバイトになったのでした。
実態はそんなに変らないですが、正社員は辞めてますので。
なぜバイトに!?
非正規が増え続けてる日本。
その日本で、せっかく正社員になったのに、なぜ敢てバイトになるのか?
理解できませんでした。
ですが、よくよく聞くと理由はあって、
うちの牛丼屋、正社員の給料って固定だったみたいでした。
バイトは時給ですから、時間で働けば働くほど稼げます。
週2,3ぐらいだったら十万もいかなかったでしょうが、
殆ど毎日、十時間とか働けば、正社員の固定給を抜けたんですね。
正社員って、殆ど毎日、十時間は働くので、
そしたら稼げる雇用形態を選びますよね。
っていうので、正社員を辞めてバイトになる社員はぽつぽついました。
こういう正社員は、バイトになったとて仕事はそんなに変らなかったかと。
ここでいう正社員って、店長とかですが、
(本部の正社員とかは存じないです…)
バイトになったとて、店長としてしてた、面接、シフト組み、
そういうのがなくなったりはしてなかったかと。
バイトになったとて、そんなに楽にはなれなかったんじゃないかな~
まあ、でも給料が増えるならバイトがいいですかね。
利益率が低い
牛丼屋は利益率が低いです。
古くは牛丼・並が1杯3百円とかでした。
儲けようとすると、沢山の客を捌く、薄利多売の商いです。
先輩がいってたのは、
「うちの店、光熱費やら人件費やらを引いて、本部に払った純利益が1円!ってのがあった」
と…
まじでかつかつな商いなのです。
だからって給料が低いのはよくないですが、
ない袖はふれないんでしょうねえ…
安いのは’いい’のか!?
日本では、安いのが美徳とされがちです。
買うんだったら安いのがいいですからね。
だけど、売るんだったら、
安くしか売れない→其だけ給料や報酬が低くなります。
売る人だって、売ってばっかじゃ飯は食えないですよね。
金を貰っても金属や紙や情報は食べれないですから。
どっかで買わなきゃいけない。
薄給が買えるのってしれてますから、
価格を上げられると買えないですね。
そうすると安くせざるをえない。
そうすると給料が安くなる。
安く売る→給料が低い→安いのしか売買できない→更に給料が低くなる→更に安くしか売れない→
デフレスパイラルですよね。
初めは消費者にはよかったかもしれない。
だけど段々段々、気がつけば皆が貧乏になってく…
長い目でみれば、誰も幸せにはならないんじゃないかと…
そんなに安くあらねばならんのか!?と…
牛丼屋、というかファストフードってのは、
安い、旨い、速い、の3つが価値です。
でも、旨いや速いに価値があるなら、
その価値だけ金をとっていいんじゃないでしょうか!?
まずいとかだったら安くあって然るべきですが。
だけど、いいものには金が払われるってのが、
労働者にとっても給料が増えるし、
客にとっても、
「あれを買うのにもっと働いてもっと稼ごう!」
って、夢や希望になるんじゃないでしょうか!?
少子高齢化でどんどん貧しくなる日本です。
いいものを作って、より稼げる経済にしませんか?
其でも安いのがいいですか?
ご意見を賜れればと。
