中学校で苛めの加害者になりました
前回、私が小学生に於て、苛めの加害者になった経験を書きました。
今回は、私が中学校で経験した苛めの加害談を記述したく。
被害者
被害者になった子を、仮にIとします。
Iは、一見普通の子なんですが、
知能に若干の、障害という程でもございませんが、がありまして、
養護学級ではないのですが、若干のハンデを負った子が、特に休憩時間に出入する教室に出入してました。
(詳しくは知りませんが、普通の授業は一般の生徒と一緒に受けてたみたいです)
なので、徳としていいかどうかはおいといて、
苛められ易い体質ではありました。
加えて、Iは性格も今一でした。
詳細は覚えてないのですが、
余計な悪戯するとかで、嫌われ易い性格だったのです。
職場体験の途中で勝手に帰る
苛めがおきたのは職場体験で、です。
私の母校の中学校では、2年生で、2日間に渡り、数人~十数人位の班に別れ、職場体験が行われます。
我々はIと同じ班になりました。
1日目、高い所に登る機会がありました。
I以外は登ったのですが、
Iは高所恐怖症だったので、登れませんでした。
Iは万ションの7階か8階に住んでます。
「そこ住んでて高所恐怖症かよ!?」って、おちょくりました。
おちょくりがその時だけなら大問題にならなかったかもしれませんが、
その後も何かにつけて、2日目も其を弄ってました。
ここ迄くると揶揄いの域をこえますね。
で、2日目の昼食前、遂にIがキレて勝手に帰ったんです。
勿論、勝手に帰っちゃだめですよ!
2日目の職場体験は終っていませんから!
でもそこ迄されたら、そら先生らの目にもとまります。
怒られる
2日目の職場体験が終った放課後、苛めの加害した連中(私を含め十人以上)が呼出をくらい、居残りさせられました。
当然、滅茶滅茶に怒られます。
何人もの先生達からどなられましたね。
特に私は、I先生という先生から激詰めされました。
なぜ私が特に激詰めされたか、先生は真意をいいませんでしたが、
恐らく1年生で私が被害者になった苛めがあってじゃないかと。
憶測でしかございませんが、
「被害者の苦しみを理解してる筈のお前が、よりによって加害者になろうとは!」
といいたかったのかと…
だとすれば、それは正しいかと。
私もIを良くは思ってなかったのですが、
苛めなきゃいけない位に被害を被ったりはしてございませんで、
とすると我々の苛めは、どうみても正当化できないかと。
先生に激詰めされたのと、罪の意識から、私は泣いてしまいました。
十数人いた加害者の中で、泣いたのは私だけ。
それ位、罪の意識がございました。
他の子達はどう思ってたんでしょうかね!?
「泣かないでもいいじゃん」といってくれる子もいました。
まあ、その支えがいいかどうかはおいときます…
謝罪に行く
一頻り怒られた後、そのままIの家へ謝罪にいきました。
Iの母が応対しました。
I母曰く、Iは2日目をどうも楽しみにしてたんだとか。
其が急に帰ってきたからびっくりしたと。
そういうお叱りをうけました。
我が親の反応
ここまで発展したんですから、加害者の家にも連絡が入ります。
我が家にも中学校から連絡が入りました。
苛めの被害者として辛酸をなめさせられた私が、あろう事が今度は加害者になったのですから、
当然、滅茶滅茶怒られると覚悟しました。
然し家に帰ると、怒られませんでした。
怒られる代りに、親が言ったのが凄く印象的でした。
「我々の際は中学校はここ迄やってくれなかったじゃないか!!」
巨悪が放置
親の予想外の反応の理由は何でしょう!?
私が被害者だった際のあれこれは、過去記事に記載しています。
確かに我々の際、大騒ぎにはならなかったのですが、
それは私が「穏便にすませてほしい」と申したから!
騒げば、中学校にも其なりにご対応賜われたかもしれません。
でも私としては、その後の加害者からの復讐が恐かったのです。
なので中学校に「荒立てないでほしい」と伝えました。
中学校としては「荒立てないでくれっていわれたから穏便にしただけだ」ですよね。
一方でIからは「荒立てないでほしい」とはいわれてなかったんじゃないでしょうか。
そうすると、中学校の対応は両方で妥当だったといえますし、
親の主張はおかしいといえます。
でも、私は、親の主張も幾らか理解できます。
中学校には、大きく2種の生徒がいました。
不良
と
一般生徒
です。
不良は、図の如き奴らで
制服を着ない
授業をぬける
公然と莨をすう
先生とも喧嘩
少年院や鑑別所にもいく
といった習性があり、
真面な中学生、常識が通じる中学生、とはいい難いです。
一般生徒は、中には隠れて莨をすってる生徒はいましたが、
授業もでるし、制服も着るし、まして鑑別所や少年院なんてとんでもございません。
其なりには真面で常識が通じる生徒です。
そして、実際は我々がそうでしたが、一般生徒は、
怒れば相応に反省する生徒
です。
我々も、その後I絡みの問題は起こしていません。
先生と喧嘩する輩が、先生の叱りを聞くでしょうか!?
もし、このI苛めの加害者が、我々一般生徒ではなく、不良だったら、
中学生は我々と同じく強く怒ったでしょうか?
不良達は反省してIの家に謝りにいったでしょうか?
Iも、勝手に早退するなんてできたでしょうか?
もし私が被害者だった際に、I並に大騒ぎすれば、
当時の加害者は私の家に謝りにきたのでしょうか?
その後も不良からの復讐はなかったのでしょうか?
これらの疑問は ‘もしも’ ですから、「そんなの、なってみないと不明」です。
でも私が不良から殴られた際、先生がその不良を怒りましたが、
不良は私に謝罪せず、謝らないだけならまだしも、教室の私の机をひっくり返されて、中の教科書やらぶちまけられましたからね!
私の際がそうだった如く、中学校の叱りに真面な反省するなんて、不良には期待できないです。
中学校も「不良には良識は通じない」のは肌感で理解してます。
なので我々に対してとった厳正な対応を、不良に対してとるかというと、其も疑問です。
現に私が殴られた際、すぐ傍に学年主任がいましたが、
後に親から聞くと、学年主任が親に「私の目の前でそんなのはなかった」といったらしいです。
しかも隣の学級の担任も「学年主任がいうんだから正しいでしょう」と擁護したんだとか。
之では隠蔽とされてもしょうがないです!
中学校の全員が、学年主任と隣の学級の担任と同じ対応をするか不明ですが、
扱いに公平性がかけるといいますか、対応が恣意的ですね。
そうした種々の比較や考察があっての、親の発言ではなかろうかと。
当然、我々がIにした苛めは許されませんし、
其は親も重々承知してる筈です。
決して「我が子は悪くない」といいたいんじゃない筈です。
不良へは怒れない
一般生徒へは怒れる
そういう、ある種、足元みられた感覚があったんじゃないでしょうか?
中途半端に良心ある人が損して、
良心を感じない奴が得すると映ったんじゃないでしょうか?
真に成敗されるべき巨悪が野放しになってると映ったんじゃないでしょうか?
親の一言は、罪と罰を考えるに、非常に深い課題を示してる。
そう、私には思えてならないのです!
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